- スマートフォン側の準備
- USBデバイスドライバのインストール
- 実機の接続
- デバッグを行うプロジェクトの設定
- 実機へのアプリケーションインストール
◆ スマートフォン側の準備
- まず、設定の画面に入ってください。そして[アプリケーション]を選択します。
- Androidマーケット以外のアプリ、つまり自分で作ったアプリを実機にインストールする場合[不明な提供元]をチェックしておく必要があります。
- 次に実機をUSBデバッグモードに設定します。そのままの画面で[開発]を選択してください。
- [USBデバッグ]をチェックします。
◆ USBデバイスドライバのインストール
スマートフォンを購入したらおそらくすぐに本体の充電をすると思います。USBで充電する場合はUSBケーブルを使用してパソコンと接続しますが、接続後パソコン側では「大容量記憶デバイス」として認識し、OS標準のデバイスドライバで接続が行われます。この状態で、先に説明したスマートフォン側を「USBデバッグ状態」にしても、OSは何も反応せず、デバッグ用ターゲットとして認識されません。MEDIAS N-04CではNECのサポートサイトに実機にアプリをインストールすることができるUSBドライバが提供されています。とりあえずインストールしてみましょう。なお、ここではWindows Vistaを使用してインストールを行います。
- NECのサポートサイトからADB用USBドライバをダウンロードします。ダウンロードしたexeファイルをクリックしてUSBドライバのインストールを行います。「ユーザアカウント制御」のメッセージダイアログが表示されますので[続行]をクリックします。
- N-04C USB Driver V1.0.5.0 - MSS InstallWizard画面が表示されます。「N-04C USB Driverのインストールを開始します。」とメッセージが表示されていますので、[次へ]をクリックしてください。
- 「インストール準備の完了」メッセージが表示されますので、[インストール]をクリックすると、実機がパソコンにUSB接続されている場合、接続解除を指示するダイアログが表示されますので、接続を外したのうえ[OK]をクリックし、再度[インストール]をクリックしてください。
- インストールが開始されます。
- 「USBドライバのインストールの完了」メッセージが表示されますので、[完了]をクリックしてください。
他のAndroidスマートフォンのおいては、機種によってメーカーからサポートされているUSBドライバを使用したり、あるいはSDKのドライバを使用したりという違いはありますが、基本的には同じ手順で実機接続をすることが出来ます。機種による違いはメーカーのサポートサイトにも方法が公開されていたりしますので、接続する機種のメーカーサイトを一度確認してもらうとよいと思います。
◆ 実機の接続
USBドライバのインストールが完了し、端末側のUSBデバッグモードの設定も完了していますので、パソコンと端末をUSBケーブルで接続してみましょう。
- OSから「デバイスを使用する準備ができました」とメッセージが表示されるまで待ちます。表示されたらEclipseを起動します。
- Eclipseが起動したら、[ウィンドウ]メニューから[ビューの表示]-[その他]を選択します。
- ビューの表示画面が表示されますので、「Devices」を選択して[OK]をクリックします。
- Eclipseの「Devicesタブ」に接続された端末が表示されます。端末の名前はIMEI[国際移動体装置識別番号]で表示されます。IMEIは端末の[設定]-[端末情報]-[端末の状態]の[IMEI]に表示されている番号です。
◆ デバッグを行うプロジェクトの設定
それでは、実際にアプリを実機にインストールして動作の確認をしてみましょう。インストールするアプリは、このブログで紹介したSpinner(SpinnerTest1b)のサンプルを使ってみることにします。
- まず、パッケージエクスプローラーのSpinnerTest1bプロジェクトのAndroidManifest.xmlファイルを開きます。
- AndroidManifest.xmlのウィンドウから[アプリケーション]タブを選択します。
- [Debuggable]のフィールドを「true」に設定します。ファイルの変更を行いましたので、保存しておきましょう。
- パッケージエクスプローラーからSpinnerTest1bを右クリックし[デバッグ]-[デバッグ構成]をクリックします。
- デバッグ構成のウィンドウが表示されますので、[ターゲット]タブを選択し、[Deployment Target Selection Mode]を[手操作]に設定し、[適用]をクリックした後に画面を閉じます。
これでプロジェクトの準備は完了です。
◆ 実機へのアプリケーションインストール
それではいよいよ実機にアプリをインストールして動作するか確認してみることにしましょう。
- Eclipseのツールバーより[実行]をクリックします。先ほどプロジェクトの[デバッグ構成]でDeployment Target Selection Mode]を[手操作]に設定していますので、Android Device Chooser画面が表示されます。
- [Choose a running Android Device]のリストに実機の接続で確認したIMEI番号のデバイスが表示されているはずですので、[Choose a running Android Device]ボタンをONにし、デバイスをクリックした後に[OK]をクリックします。
- どうでしょうか、AVDで表示されていたサンプルプログラムの画面が以下のように 表示されたでしょうか。
- 都道府県をタップして[兵庫県]を選択してみましょう。
- 以下のようにインストールしたアプリが正常に動作しています。
以上が実機によるアプリのインストール手順です。アプリ開発では基本的にAVDで動作確認をしながら作成してゆきますが、適当なタイミングで実機動作を確認していくとよいでしょう。長くなりましたがお付き合いありがとうございました。
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